オナニー

オナニー
【オナニー(おなにー、独:Onanie、英:Masturbation)】とは、性交ではなく、自分の手や器具などを用いて自らの性器を刺激し、性的快感を得る行為。「自慰(じい)」とも言う。
日本では男女のオナニーは「自涜」「手淫」とも言い、どちらも明治初期に考案された呼称である。「自涜」は、自らを穢すという意であり、「手淫」にもオナニーを忌むべきものとする考えが背景にある。この時代には、オナニーは悪であるというのが一般通念であり、この2つの呼称の悪いイメージを払拭するために小倉清三郎が1922年に考案した呼称が、自らを慰めるという意の「自慰」である。
尚、「手淫」という言葉には、広義に手を使って性的刺激を与える行為全般を指し、相手の性器を手で刺激することや相互自慰も含んでいる。また、「セルフプレジャー」は猥褻でない保健用語として使用が進められるが普及は進んでいない。
中学生から20歳代頃までの若年男子を中心にスラングとして「オナる」「マスを掻く」「抜く」「シコる」「ひとりエッチ」などと表現する場合もある。
オナニーの語源は旧約聖書の創世記の登場人物オナン。
オナンは兄亡き後、当時の慣習に従い兄の嫁を娶るが、子供は生ませたくなかったため、性交のときに精子を膣外に放出してしまう。神の怒りに触れたオナンは、殺されてしまう。
オナンがおこなったのは膣外射精であるが、語義が転じて生殖を目的としない射精行為として「オナニー」という言葉が使われるようになった。これは自慰それ自体が罪だとされたのではないという見方もある。